実家が空き家になったら?~空き家法と空き家対策について(管野章太郎会員)
エフエムたいはく(78.9MHz/仙台市)で宮城県司法書士会が放送したラジオ番組のご紹介です。2021年5月27日㈭は、宮城県司法書士会企画広報委員の管野章太郎(かんのしょうたろう)さんに「実家が空き家になったら?」というテーマで話を伺いました。番組は毎月第4木曜日の14時からオンエア中!
➡ 2020年3月26日 債権法の改正について(管野章太郎会員)
前半のお話 人口が減少して農村部の空き家が増えています
ー 今回のテーマの空き家というのは?
管野 実家の親御さんが亡くなってしまってそのあと誰も住む人がいない、たとえば子供が都市部に移り住んでいてもう実家には帰ってこないようなときに、実家はどうなっていくのか?というところです。今、どんどん(日本の)人口が減っていますが特に郡部、農村部に関しては減少率が高くなっていますので。
ー 確かに朽ちているようなお家もありますね。
管野 見かけますよね。誰が管理しているのかとか、どういう風に管理すればいいのか、とか。
ー 所在がわからなかったり連絡先がわからない場合も?
管野 誰がその連絡先を調べるのか?ということもあります。そういう手続き的なところです。
まずなぜ空き家になるのか?という原因なんですが、中古の物件があまり利活用されないということが多いようです。若い方は新築の家を建てることが多いので、それで入れ替わりが起こらずどんどん空き家が増えていっていると言われています。
ー 本当は売りたいけど買い手がつかない空き家もあるということなんですね。
管野 そういうことなんです。中古物件が流通しにくい現状があるということです。
あとは亡くなってから相続手続きが行われていなくて、誰に連絡したらいいのか、誰に管理してもらったらいいのかわからない、相続人が特定できないという問題で空き家になってそのままということもあります。
それをどうやっていい方向に持っていくかというところで、平成27年に空き家法という新しい法律ができたんですけど、これによって自治体のほうから空き家の所有者に対して、壁が壊れていたり汚くなっていたり異臭が発生したりしている場合は、指導や勧告を行うことができるようになりました。(この続きは再生プレイヤーでお聴きください ※4:15ぐらいから )
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後半のお話 空き家問題も司法書士にご相談ください
(※後半のお話は13:37以降から)
ー 空き家に関して司法書士の皆さんにはどのタイミングでご相談したらよいのですか
管野 そうですよね。基本的に司法書士には何でも相談してくださって大丈夫なんですけど(笑)
ー 皆さん、そうおっしゃいます(笑)
管野 専門分野じゃなかったらどうしよう?と気にされる方もいると思うんですけど、そんなことは全然ないので気軽に相談してください。
ー たとえば空き家に関して自治体から「指導」が来たタイミングでも大丈夫なんですか?
管野 もちろんです。「こういうのが来たんですけどどうすればいいですか?」ということでご相談いただければいいと思います。
ー そんなとき司法書士の皆さんはどんな対応をされるのですか?
管野 指導を受けたことを教えていただいて助言もできますが、おひとりで不安だと思うんですよね。どの司法書士もそうではないかもしれませんが、私の場合は一緒に役場に行って一緒にお話を聞きます。横にいるだけでも依頼者さんが安心されることもあるので。
空き家問題はどこに相談したらいいかわからないというところもあって、平成27年の調査では5割超の方が・・・まだどこにも相談したことがないという方が多かったようです。
ー 確かに空き家問題で司法書士という相談先はすぐに思い浮かばないかもしれません。
管野 そうですよね、確かにパッとは思い浮かばないのかな?というところですよね。あとは不動産屋さんに相談しに行かれる方はけっこういらっしゃるみたいです。でも直接自治体の窓口に行って話を聞くのが一番多いですかね。
ー どんなご相談が多いのですか?やりたくないというのもあるのですか?
管野 引き継ぎたくないとか管理するお金を出すのが嫌だとかもありますが、やっぱりどうしても(管理費は)誰かが負担しなければならないというところになってきてしまうんですね。(この続きは再生プレイヤーでお聴きください。※後半は13:37ぐらいから)
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本日の髙橋慧さんのリクエスト曲
髙橋慧さんのリクエスト曲は打首獄門同好会の『日本の米は世界一』でした。
昨年に引き続き同じバンドの曲からのリクエストです。よく聞いていらっしゃって車の中にいつもCDがあるそうですよ。
(パーソナリティ 笹崎久美子)
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