【2022.12月】障害者と司法書士~手話通訳について~(澁谷裕子会員)
宮城県司法書士会が毎月第4木曜日の14時からエフエムたいはく(78.9MHz/仙台市)で放送しているラジオ番組のご紹介です。この番組は宮城県司法書士会に所属する司法書士の皆さんが月替わりでお話をする30分の番組です。
2022年月12月22日㈭は、宮城県司法書士会 の澁谷裕子(しぶやゆうこ)さんが『手話通訳』についてお話をしてくださいました。
前半のお話 言語として手話に興味を持ちました
ー 今日は障害者と司法書士というテーマを事前にいただいていますが?
澁谷 私は仙台市の登録手話通訳者なんです。
ー お名刺にもそう書いてあってすごいな、と。
澁谷 実は載せさせていただいてはいるのですが、通訳者としてはまだまだというか、足りないことだらけで、先輩の背中を見ながらいずれは手話通訳者として活躍できるように勉強中です。
そして手話という言語を使って皆さんのご相談にも乗れる司法書士になりたいと思って活動しています。
ー 手話を習おうと思ったきっかけは?
澁谷 私は小学生の頃にスイミングスクールに通っていたのですが、水の中が好きでその後スキューバダイビングをしたりしていました。
水の中は声で会話ができないのでホワイトボードに文字を書いたり(水の中でも書けるものがあります)「これから浮上するよ?」「下に行こう」「進もう」などを身振り手振りのジェスチャーでやりとりすることがありまして、こういうコミュニケーションの手段もあるんだな、と思ったのが最初です。
その後、手話をよく見るようになった機会もあり、(手話は)本当に言語としてコミュニケーションできるんだな、という驚きもあってどんどん興味を持って行ったというのがきっかけではあります。
ですが本当に手話を勉強して手話通訳者として登録をするまでになったのは・・・仙台市で講座があるんです。
そこが最初は入門、次の年が基礎、次が通訳という風に徐々にレベルアップしていくんですが、その中で一緒に勉強していく友人ができて励まし合って3年間通いました。
それの最終のところで登録の試験がありまして、たまたま合格することができたので登録に至ったということなんです(笑)(以降のお話は再生プレイヤーでお聴きください ※続きは04:45ぐらいから です。)
※音源はApple、Spotify、Amazon等の各Podcastでも配信しています。
※番組の概要や最新の放送につきましてはトップページをご覧ください。
後半のお話 専門用語が普及してくると新しい手話単語ができる
ー 後半は手話と司法書士との関わりなどもお聞きかせいただきたいです。
澁谷 はい、司法書士と手話を使われる聴覚障害者の方との関わりと言いますと、8月に司法書士会の制度150周年を記念いたしまして「遺言と相続セミナー」というのを国際センターでやらせていただきました。この番組でも取り上げていただいたかと思います。
ー はい、真野美沙子さんにお話を伺いました。
(参考)【2022.7月】司法書士による『遺言&相続セミナー』について(真野美沙子会員)
澁谷 そちらで手話通訳の方をお願いいたしまして、(もちろんわたくしではありませんが(笑))素晴らしい先輩をお呼びすることができました。
その方に開發司法書士のセミナー内容を手話通訳していただき、聴覚障害者の方にも参加していただくことができました。
ー 専門用語も出てくると思うのですがその辺はどう訳されるのですか?
澁谷 はい、指文字と言いまして言葉そのものを指の表現で表す場合もありますが、(その用語が)一般に段々浸透してきますと、それが手話単語として表現ができてきたりするものなんですね。
ー それは自然発生的に?
澁谷 必要に応じてというんでしょうか?
おそらくどこかで決まっていくんだろうとは思うんですけど(笑)実は私もどこが決めているというところまでは認識がありません。ただそうやって決まっていったものに関しては、今度はその単語が浸透していくということもあります。
ー 新しくできた新出単語のようなものはほかの人から情報がくるのですか?
澁谷 実際に使われている方やほかのところでそういう表現を見て来たから方から浸透していくイメージがあります。
ー 本当に英語などの語学の学習に似ていますね。
澁谷 そうですね。時代時代で絶対に新しい単語って出てきますので、日本語でも外国後でもそうですが、手話でも一緒です。(以降のお話は再生プレイヤーでお聴きください ※後半は14:22から。このお話の続きは17:15ぐらいからです。 )
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本日の澁谷さんのリクエスト曲
澁谷裕子さんのリクエスト曲はKing Gnu(キングヌー)の『BOY』でした。
澁谷さんのコメント 「王様ランキングというアニメの主題歌だった曲です。ボッチという男の子の主人公がいて彼は王子様なんですけど、耳が聞こえず非力で剣もうまく握れないのですが、アニメではその主人公が前向きに成長していく姿を描いていて、この曲自体もとても元気が出るんです。」
(パーソナリティ 笹崎久美子)
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