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2018.12.13 森田みさ さん・高橋由佳さん (NPOほっぷすてっぷ)養護施設退所者やご両親が不在で親に頼れない18歳の社会スタートを支援

養護施設退所者やご両親が不在で親に頼れない18歳の社会スタートを支援

2018年12月13日に放送されたエフエムたいはくの単独ラジオ番組で司会進行を務め、社会的養護経験者等、親の支援を受けられない子ども・若者の自立を支える「NPO法人 ほっぷすてっぷ」の森田みさ理事長高橋由佳理事からお話を伺いました。私が作成した動画は3つのパートに分けてNPO法人ほっぷすてっぷ様のYouTubeで公開されています。今回は番外編としてそちらをご紹介いたします。
(森田みさ さんは2014年に当番組(「じょぶネタ!ワン・タイム・トーク)にもご出演くださっています(記事はこちら)。

①頼れる親がいない若者の養護施設等からの自立を支援

このパートでは、活動の主旨や概要についてお話を伺いました。

出だしのトークを3分間だけご紹介

─── 簡単にお二人の自己紹介をお願いいたします。

森田 NPO法人ほっぷすてっぷの理事長をしております森田みさと申します。よろしくお願いいたします。

高橋 はい。NPO法人ほっぷすてっぷの理事を務めています高橋と申します。よろしくお願いいたします。

─── NPO法人ほっぷすてっぷは具体的にどういった活動をされている団体ですか?

森田 児童養護施設を退所する若い人たちの自立を応援するということなんですけれども、具体的には施設の対象者だけではなくて、親がいても親に頼れない、親の支援が受けられない方とか、あと親がいない方…たくさんいるんですね、どうしても自分だけの力で自立していかなくてはならい方が結構たくさんいらして、そうすると一人でどこに相談していいかわからなかったりとか、お金に困っちゃうとか、住むところに困っちゃうという方がいるので、そういったところをお手伝いできると社会に出ていきやすかったり、自信をもって生きていけるのかな?、というところで支援をするという団体です。

─── 親に頼れない方はやはりたくさんいらっしゃるのですか?

高橋 そうですね、私は高校のスクールソーシャルワーカーもやっているんですけど、そういった中でカウンセリングの相談を受けていると、生活の中で苦労されながら頑張って学業を続けているという生徒さんも思ったより結構いらっしゃるなぁと思って、私がもしスクールソーシャルワーカーをやってなくて…私、別法人で障害者の就労支援もしてるんですけど・・・(この続きは上の動画をご覧ください)

②居場所サロンでつかず離れずの関係と距離を保つ

このパートでは「NPOほっぷすてっぷ」が運営している居場所サロン「虹の谷」などについてお話を伺いました。

出だしのトークを3分間だけご紹介

─── 居場所サロンについてお話をお願いします。

森田 いろんな相談事があるとかないとか関係なく自由に過ごしてもらえる場所として居場所サロン というのを開設しているんですけれども、私は本職が司法書士と行政書士をしていて(よつば司法書士行政書士事務所)そこの同じフロアの隣のスペースに「居場所サロン 虹の谷」を2年ぐらい前から開設していて、そこは週3回、開所日というのを設けているんですけれども、好きな時に来て何をしてもいいんです。

勉強とか、昼寝したりとか、本を読んだりとか、自由に過ごせたりする場所で、誰か一緒に来れば(ほかにも利用者が来れば)当事者交流もできるし、居場所…いついてもいいよというところで場所の提供をしているんですね。

スマホの充電もできるし本とかもいっぱい置いてあって、今まで来ている子だと勉強したりとか、本読んだりとか、ご飯食べたりとか、あとゴロンとソファーに昼寝しちゃっていつまでも起きなかったりみたいなのもありますけど(笑)

─── 予約は必要なんですか?

森田 予約は必要なくて、一応火木土を(開所の)曜日にはしているんですけど、土曜日はなかなか開けられないことがあるんですね。平日は事務所が9時から18時まで開いているので、いつでもその時間だったら、使えるっていえば使えます(笑)

─── やはり高校生の方が多いですか?

そうですね、高校生とか大学生とかで学校が終わってから来るときもあれば、学校に行ったけどちょっと居られなくなって早退してきた、とか。(この続きは動画をご覧ください)

③虐待を受けたお子さんの自立を心理的サポート

このパートでは虐待を受けたお子さんの不安と生きづらさを踏まえ、自立に向けた心理的サポートの必要性についてお話を伺いました。

出だしのトークを3分間だけご紹介

─── 児童養護施設は親がいない方の施設というイメージでしたが半数以上が虐待なんですか?

森田 はい。そうなんです。近年は虐待で検挙される件数も年々増えてきているんですけれども、そういう原因で施設に入る子供たちが圧倒的に多くて、あとは親の病気とか貧困とか、そういった、親がいるんだけど親が養育する力が足りないというようなお子さんが多いです。

─── 18歳で施設を退所された皆さんは具体的にどういったところでお困りなんですか?

高橋 基本的な教育をなかなか受けられないできてしまったお子さんがいたりとか、例えば私たちは日常生活の中で「自然に培う」ってありますよね。(自然に)覚えていくっていうそういうものが、なかなか学べなかったりとか。

あとやっぱり教育という部分の観点になると、生活困窮をしている世帯のお子さんたちとかが教育ときちっと受けられないという部分もあったりしますし、18歳から社会に出る場合、自立に向けて社会参加するときにどうしてもそういったところの生きづらさを感じてしまうというお子さんがとても多いので、そういうところを私たちが補完的に自立支援のサポートをするという意味で、私は特に就労支援のほうを専門に行っているので、就労という観点で子供たちに社会で少しでも自立して社会生活、職業生活が営めるようなしくみのサポートをしております。

森田 そうなんです。ちょっとすると常識を知らないというか、非常識な人と見られてしまうところがあるんですけれども・・・(この続きは動画をご覧ください)

④親に頼れない若者を支援する女性用シェハウス

このパートでは「NPO ほっぷすてっぷ」が運営している女性専用シェアハウスや団体の連絡先、SNS、そして他団体との連携についてもお話を伺いました。

出だしのトークを3分間だけご紹介

─── ここまで聞いてお問い合わせをしたい方のために電話番号をお知らせします。

NPO ほっぷすてっぷ 080-3328-3515

(専用携帯電話/担当:森田さん)

森田 LINE(ライン)もやってますし、Twitter(ツイッター)もやってますし、Facebookページ(フェイスブックページ)もあるので、いろいろ検索してもらえると、たぶん何か引っかかってくると思うんですけれども。

─── 「ほっぷすてっぷ」はひらがなですよね。

森田 はい、そうです。

─── それと住むところに困ったり賃貸の時の保証人でも困る方がいらっしゃると思います。その辺はどういったお手伝いを?

森田 いま「ほっぷすてっぷ」では女性専用のシェアハウスを運営しておりまして、これは全部で貸出しているお部屋が5部屋あるんです。(今までは)マンションのワンフロアーでしたが、先月引っ越したばかりで新しくなりそこでやっております。そこは共同生活ということなので、一人暮らしとは少し違う部分がありますが、個室にはそれぞれ鍵も付いていますし、食事は提供しいないので自分でご飯をつくってもらって、身の回りのことはちゃんと自分でやってもらうというスタイルではありますけれども、入るときは特に保証金とかもなく敷金、礼金もなく利用できますので、そういった形で利用してもらっています。

─── 現在空きはあるんですか?

森田 あります。

─── このラジオが放送される頃には満室になっているかもしれませんが、そういう場合は?

森田 一人暮らしでも大丈夫という方には、保証人がなくても入れるようなアパートとかも内緒で(笑)ご紹介しています・・・(この続きは動画をご覧ください)

記事:番組パーソナリティ 笹崎久美子

 

本日のPHOTO

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あああ

今日のリクエスト曲

1曲目は森田みささんのリクエストで
GReeeeN(グリーン)の『道』でした。

2曲目は高橋由佳さんのリクエストで
スピッツ の『ロビンソン』でした。

本日のゲストについて

森田みさ(もりたみさ)さん
NPOほっぷすてっぷ 理事長
Facebook (森田みささんとはFacebookで知り合いその後リアルでも仲良しの友人です)
高橋由佳(たかはしゆか)さん
NPOほっぷすてっぷ 理事
Facebook (高橋由佳さんは森田さんのご紹介です)