アンガーマネジメントってなに?怒ることは悪いこと?
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第105回目の放送は一般社団法人日本アンガーマネジメント協会認定アンガーマネジメントコンサルタントでEdu Support Office(エデュ サポート オフィス)代表の川上淳子さんをゲストにお招きしてアンガーマネジメントや川上さんとアンガーマネジメントの出会いなどについてお話を伺いました。
教員として36年間のキャリアをお持ちの川上さんは教育専門誌に連載記事を執筆されるだけでなく、『教師のためのケース別アンガーマネジメント』や『高齢者に「キレない」技術』という本も出版されています。また女性週刊誌(2020.10.8女性セブン)にも『つい怒って後悔する人のための『もうキレないアンガーマネジメント』夢の方法』というタイトルで川上さんの記事が掲載されました。
今回は、私がかねてから関心があったアンガーマネジメントのセミナーを受講したところ、講師の川上さんのお人柄やお話がとても心に響いたので、ぜひラジオでもお話しをしてていただきたいと思い声がけをさせていただきました。※川上さんの詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。
怒りはとても大事な感情。その中身を相手も自分も傷つけずに言葉で伝えること
- アンガーマネジメントはどういうものか簡単にお話をしていただけますか?
川上 アンガーマネジメントは1970年代にアメリカで生まれているんですね。怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングと言われています。
- トレーニングなんですか?
川上 そうなんですよ。アンガーマネジメントというと「怒らなくなりますよね?」とか「怒らない人になりますよね?」などとすごく言われるのですが、怒りの性質にはすごく大事な役割があって、もし怒りを我慢したらどうなるか想像していただくと・・・
それは我慢することではなくて、自分が怒りを感じたときに相手に暴言を吐いたり暴力をふるったりせず、自分で自分を「ダメだな」と思ったりもせずモノにも当たらずに、自分が思っている中身や、自分が相手に対して気づいてほしいことを言葉で伝えられるようになると、とても過ごしやすくなるというか。
ですから、怒らない人になるというのは無理なんですね。怒りというのはすごく役割があって人間にとって大事な感情なので、なくすことってできないんですね。
どうしてかというと大事にしているものを守る…防衛感情と言いますけど、たとえば自分の自尊心だったりと信念だったりとか、あるいは命だったりとか。そういった大事にしているものが脅かされそうになった時に怒りという感情が生まれてくるんです。
よく私たちは相手を攻撃するような言い方をしてしまうんですけど、そうではなくて怒る必要があることは上手に怒る。人を傷つけない、自分も傷つけない、モノも壊さないで「このことは気づいてほしい、直してほしい」ということを伝えられたらすごくいいと思うんですよね。(番組の全編は上の音声プレイヤーでお聴きください)
番組パーソナリティ 笹崎久美子(人材育成コンサルタント ワッツ・ビジョン 代表)
本日のPHOTO
今日のリクエスト曲
川上淳子さんのリクエスト曲はコブクロの『ここにしか咲かない花』でした。川上さんが小学校6年生の子どもたちを担任されていた時に学芸会で歌った曲だそうです。その当時の思い出だけでなく、歌詞の中身がとても自分の生き方に反映していると感じて感動されたとのことです。
コブクロ『ここにしか咲かない花』
本日のゲストについて
川上淳子(かわかみじゅんこ)さん
Edu Support Office(エデュ サポート オフィス)代表
Edu Support Office セミナー室