遺贈も解説する無料ウェブセミナー「司法書士による相続・遺言講座」(日本赤十字社宮城県支部コンテンツと共催)のお知らせ(真野美沙子会員)

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宮城県司法書士会がエフエムたいはく(78.9MHz/仙台市)で放送したラジオ番組のご紹介です。2021年1月は無料ウェブセミナー「司法書士による相続・遺言講座」のお知らせと内容についてでした。番組は毎月第4木曜日の14時からオンエア!

2021年1月28日に放送された真野美沙子さんのお話はこちら

※番組の概要や最新の放送につきましてはトップページをご覧ください。
※音源はApple PodcastSpotify PodcastAmazon music podcastでも配信しています。

番組で伺った真野美沙子さんのお話の内容

2021年1月28日㈭は
宮城県司法書士会 企画広報委員の
真野美沙子(まのみさこ)さんに
2021年(令和3年)2月28日㈰に開催される
無料ウェブセミナー「司法書士による相続・遺言講座」
についてお話を伺いました。

真野美沙子さん(左)と番組パーソナリティの笹崎久美子

前半のお話「2月28日に相続・遺言無料ウェブセミナーを開催します」

2021年(令和3年)2月28日(日)に宮城県司法書士会と日本赤十字社宮城県支部が共催する無料ウェブセミナーが開催されます。その中で宮城県司法書士会は前半の30分を担当し、相続・遺言についてお話をしますが、今回は「遺贈」にも焦点を当てた内容になっているそうです。

◆PDFはこちらです。(エラーになる場合はこちらからどうぞ。)
◆お申し込みはこちらのウェブサイトから。

遺贈とは、遺言書に書いた内容で死後自分の財産を相続人以外の人に贈ることです。遺言書を作成する人はまだまだ少なく、その理由のひとつに遺書のような後ろ向きなイメージがあるのではないか?と真野さん

けれど、社会貢献をしている団体などに財産を贈り、世の中をよくする一助にしていただくのもひとつの方法です。セミナーでは遺贈を通して社会に貢献したい気持ちを前向きにつなぐ「遺言」に対して明るいイメージを持っていただきたいそうです。

また、遺言と聞くと、お金持ちだけのものと思われる方が多いのですが、真野さんによれば「家庭裁判所で遺産の分け方を巡ってトラブルになっているケースのうち7割ぐらいは5000万円以下を巡る争い」とのこと。5000万円というのは戸建ての持ち家があり退職金をいただている方なら一般的な金額であり、決して一部の富裕層の問題ではないことを実感しました。

※詳しくは番組トーク音源の前半をお聞きください。

リクエストコーナー

真野さんのリクエスト曲はアナ・ケンドリックの「カップス」でした。
2012年に米国で制作されたミュージカルコメディ映画『ピッチ・パーフェクト』の劇中歌です。

後半は遺贈に関する数字上のギャップについて伺いました

勉強不足で私は知らなかったのですが、ユニセフ日本財団などでは遺贈を受け付けるプログラムを開始しており、そういった告知活動もあるため遺贈は現在、認知度が上がっているようです。

しかし日本ファンドレイジング協会の寄付白書によれば、40歳以上の20%以上の人が「遺産を寄付する意思がある」と回答している反面、実際に遺言書を作成した人はわずか3%で、そこにはギャップがあります。

その一方、少子高齢化や未婚化が進み相続人のいない人が増えており、受け取る人がいないため国のものになった国庫帰属遺産の金額は525億円にもなるそうです(2017年度)。確かにそういったお金が団体などへの寄付を通じて社会貢献に回れば、行政だけでは手の回らない分野にも支援の手を差し伸べることができますね。

遺言書はルールに沿って定められたものでなければ法律上有効にならないので、司法書士が作成のお手伝いをすることで実現をサポートしたいとのこと。

「自分が一生懸命働いてきたお金や親から引き継いてきたものが自分の思った通りに使われると思うと将来世代とつながっているという点で気持ちが明るくなりますよね」(真野さん)

番組のラストでは、昨年新しく制度ができた自筆証書遺言の補完制度についても解説していただきました。

※詳しくは番組トーク音源の後半をお聞きください。

お問い合わせ先

※番組でご紹介した内容/イベントや
身近な暮らしの法律のご相談に関しては
宮城県司法書士会(ホームページ
022-263-6755までお気軽にお問い合わせください。

(パーソナリティ 笹崎久美子)