相続と司法書士の仕事(中村清志会員)
エフエムたいはく(78.9MHz/仙台市)で宮城県司法書士会が放送したラジオ番組のご紹介です。2021年7月22日㈭は、宮城県司法書士会 会員で番組初登場の中村清志(なかむらきよし)さんに「司法書士と相続の仕事」というテーマでお話を伺いました。放送は毎月第4木曜日の14時からオンエア中です。以下に前半と後半のお話の一部を要約して少しだけご紹介します。
前半のお話 7~8割は相続の仕事ですね
ー 本日は相続のお話と伺いましたが、ご依頼の多いテーマですか?
中村 そうですね。今は多死社会と言って多く死ぬ社会ですね。団塊の世代の方たちが後期高齢者になろうとしている今、その親御さんたちがお亡くなりになったり団塊の世代の皆さんも亡くなり始めていいますので、ますます、これから30年位は死亡者が年々増えていくという時代に差し掛かりまして、相続登記は我々司法書士の仕事の大部分を占めているのではないかと思います。
ー そんなに多いのですか?
中村 そうですね。私の事務所だけかわかりませんけれども、だいたい・・・まぁ司法書士は色々な仕事をやっているのですが、7~8割は相続の仕事ですね。
ー 中でも一番多いのはどういったご依頼ですか?
中村 親御さんが亡くなって相続登記をする・・・と。相続登記というのはそんなに何回も経験するものではないですよね。例えば自分の親がなくなったとき、あるいはご主人の親がなくなったときとか、あるいはご兄弟がなくなったときとか、全部やったとしても3回ぐらい。そんなに回数が多くないので、我々にご依頼いただく方が多いです。
もちろん、ご自分でやれないことはないんです。法務局でも相談コーナーというのを設けてやってはおります。ただ、今はコロナなので面接相談はやっておらず、面接相談なので余計にご自分でやるのはちょっと不利な時代というか、そうなってますね。
ー 私はこの番組を担当するまでは相続を司法書士さんにお願いできることを知りませんでした。
中村 なるほど。まずね、司法書士がどんな仕事をするのか?というのは、なかなかわからない方が結構多いんです(笑)それで先ほども申し上げましたように、相続に遭遇することはそんなに何回もあるわけではないので、司法書士の地位とか役割などは知らない方が多いかな、とは思います。(この続きは再生プレイヤーでお聴きください ※4:00ぐらいから )
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後半のお話 仙台の大学を卒業してコンピューター会社の営業に
ー 後半は宮城県司法書士会の皆さんにヒストリーをお尋ねするコーナーです。中村さんはなぜ司法書士に?
中村 あまり自慢できるお話ではないのですが、先ほど、私、長野出身と申しましたが、実は大学が仙台だったんですね。卒業後はコンピューターの会社に就職しまして営業をしていたんです。
そこで5~6年勤めまして、営業というのは若いうちにやるもので、その後、管理職になっていって、つまらないサラリーマン生活だなぁとそんなことを思い始めたら、ひとつ独立して自分で仕事をしたい、そんな風に思いまして、まずですね、弁護士を目指したんです。
それで仙台の東北大の法学部に有名な先生たちがいましたんで、そこで勉強しようと思って聴講生になって、勉強仲間もいて、司法試験を目指してやっていたんですけれども、なかなかうからなくてですね(笑)ついにもう、転向しようということで、それで司法書士になったんで、そういう意味では最初から目指してなったわけではないんです、恥ずかしながら(笑)
ー 法律という分野では方向性が同じですね?
中村 私は経済学部出身なんです。ですから(元々の分野という意味では)違ってたんですね。ただ、人生無駄なことはないと、私はこの頃つくづく思っているんですけど、(その後)勉強仲間がどんどん司法試験に受かって弁護士さんや何かになっているんです。
それで仙台にも何人かそういう弁護士さんがいるんですが、弁護士さんが担当する難しい案件が、最終的に登記で解決する場合があるんです。それで、けっこう登記というのは細かいことが色々あるんです。だから弁護士さんも登記はできるんですけど、自分でおやりになるのが大変な案件の場合は・・・(この続きは再生プレイヤーでお聴きください。※後半は17:17から。このお話の続きを聴きたい方は20:ぐらいからどうぞ。)
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本日の中村清志さんのリクエスト曲
本日の中村清志さんのリクエスト曲は童謡の『故郷(ふるさと)』でした。
中村さんは長野県のご出身ですが「故郷(ふるさと)」を作詞されたのも中村さんと同じ長野出身の高野辰之という方です。中村さんはNHKが2019年まで放送していたラジオ番組『歌の日曜散歩』がきっかけで、お墓参りで長野に帰省されたときには高野辰之記念館にも足を延ばされたそうです。8月26日に番組でかけた中村さんのリクエスト曲と同じものはネット上にありませんでしたが、今回は高野辰之さんについて解説のあるこちらの動画を掲載いたしました。
(パーソナリティ 笹崎久美子)
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