司法書士に初めて相談するにはどうしたらいいの?(佐藤弘章会員)

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エフエムたいはく(78.9MHz/仙台市)で宮城県司法書士会が放送したラジオ番組のご紹介です。2021年10月28日㈭は、宮城県司法書士会 企画広報部の佐藤弘章(さとうひろあき)さんに「司法書士に初めて相談するにはどうしたらいいの?」というテーマでお話を伺いました。放送は毎月第4木曜日の14時からオンエア中です。以下に前半と後半の出だしの一部を要約して少しだけご紹介します。

※佐藤弘章 さんの過去のお話はこちらです。
➡ 2020年10月22日 100年前の登記(休眠抵当権)を抹消するには(佐藤弘章会員)
➡ 2019年5月23日 義務のない登記でも忘れると大変(佐藤弘章会員)
➡ 2018年2月22日 争いがないのに相続手続きが進まない?(佐藤弘章会員)

 前半のお話  法律のご相談先の切り分けは司法書士にお任せください

ー 今日のテーマは?

佐藤 司法書士に初めて相談するにはどうしたらいいの。というテーマでお話できればと思います。

この番組は「司法書士に聞いてみよう」という名前ですが、(前段として)司法書士に何を相談したらいいの?というところではないでしょうか。

そこでこの分野の悩み事に関しては司法書士に相談できるんだ、ということをわかっていただければ司法書士を頼りにしていただけるかな、と思います。

ー どんな悩みがありますか?

佐藤 一般の方から司法書士が受けるご相談としては、やはり相続です。おじいさんおばあさんが亡くなっても、土地の名義がおじいさんおばあさんの名義のままになってるんだけど、それを変えるにはどうしたいいの?とか。そういった内容がまさに司法書士にドンピシャの困りごとと言いますか、まさに司法書士に相談すべきことですね。

司法書士の扱うテーマのひとつとして登記が挙げられますが、登記の中には不動産の登記だったり会社の登記だったり、分野がそれぞれにあります。

ほかには、認定司法書士は140万円以下の民事訴訟に関しては扱うことができますので、裁判の書類の作成ですとか、そういったことが司法書士の扱うご相談内容としてお伝えすることができます。

ただ、ご相談をされる側としては、この問題は司法書士の分野なのかな?と考えてしまうこともあると思います。ですのでご相談される方が切り分けをするというよりも、何でも相談していただいて、「これは司法書士の分野なのでこちらで解決できますよ」とか「この分野に関しては司法書士は扱えないので弁護士の先生です」など、ほかの専門家をご紹介してそちらにおつなぎすることもできます。

相談先の切り分けは司法書士にお任せください。(以降のお話は再生プレイヤーでお聴きください ※続きは3:50ぐらいから )

※音源はPodcastでも配信しています。 w62_Spotify-Podcast w62_Amazon-Podcast
※番組の概要や最新の放送につきましてはトップページをご覧ください。

 後半のお話  登記に必要な登録免許税は不動産の評価によって大きく変わるんです

 

ー 気になる料金について伺う前に、注意点があるとか?

佐藤 そうですね、司法書士事務所もいろいろありますが、一人でやっている場合は事務所を空けることが多かったりしますので、いらっしゃる際にまずお電話いただいて、日程を予約していただくのがスムーズかなと思います。

ー 直接来られる方もいらっしゃるのですか?

佐藤 だいたいはお電話をいただくのですが、まれに直接、いきなりドアが開いて・・・そういう場合もあります。(笑)

(中略)

ー 次に料金についてですが、最初にお伝え出来ないと皆さんおっしゃいます。

佐藤 そうなんです。司法書士のメインの業務である登記、特に不動産の登記ということになると、法務局に登録免許税という税金を納めないと登記を申請できません。その登録免許税という税金の額が不動産の固定資産税の評価額によって、結構大きく変わってしまいますので、まずそこがお聞きできないと。

ご相談いただく方というのは(司法書士の)報酬額がいくらというより、総額でいくらかかるのか気にされていると思いますが、報酬額というのはそこまで大きくは変わりません(ケースバイケースですが)。やはり一番大きく変わるのが登録免許税ですので、まず評価額を知ってからでないとお見積もりをお伝えできないところがあります。

ー 土地や不動産の価値を最初からお伝えするのは抵抗がある気も・・・

佐藤  ですが、そこがわからないと料金も算出できないんです。不動産はあくまでも固定資産税の評価額なので、実際に取引されるときはどういう価格になるかというのはわかりません。すでに不動産を所有しておりますと市町村の方から毎年固定資産税の納税通知書というものが届きまして、その中に固定資産税の税金の額はもちろん書いてあるんですが、中を見ていきますと、この不動産の評価額はいくらですよ、というのは載っています。(この続きは再生プレイヤーでお聴きください。※後半は11:36前後から、このお話の続きは15:40前後からです。)

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本日の佐藤弘章さんのリクエスト曲

佐藤弘章さんのリクエスト曲はキリンジ『Drifter(ドリフター)』でした。
佐藤さんのコメント 「最近、サブスクリクションの音楽をよく聴いているんですけど、中でたまたま流れてきて、ああ、すごいいい曲だなと思ってCDを買いました。」

(パーソナリティ 笹崎久美子)

お問い合わせ先

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宮城県司法書士会ホームページ
022-263-6755までお気軽にお問い合わせください。