【2022.4月】遺言のすすめ（齋藤利美会員）

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エフエムたいはく（78.9MHz／仙台市）で宮城県司法書士会が放送したラジオ番組のご紹介です。この番組は宮城県司法書士会に所属する司法書士の皆さんに月替わりでお話を伺う30分のトーク番組です。

2022年4月28日㈭は、宮城県司法書士会会員の齋藤利美（さいとうとしみ）さんに「遺言のすすめ」についてお話を伺いました。放送は毎月第４木曜日の14時からオンエア中です。以下に前半の出だしと後半の一部を要約して少しだけご紹介します。

前半のお話遺言をぜひおすすめしたいです

ー本日のテーマは？

齋藤　今日は遺言についてお話したいと思います。普段、皆さんは「ゆいごん」という言い方をされていると思うんですけど、法律的には「いごん」なんですね。今日は言葉が混ざるかもしれませんけれど、同じことですのでよろしくお願いいたします。

ーどの辺からのお話になりますか？

齋藤　遺言ってしたほうがいいんでしょうかね？という遺言のイロハのイでしょうか。その辺からお話をしたいと思います。

ーでは早速ですが、遺言はしたほうがいいのでしょうか？

齋藤　ぜひおすすめします。財産が少ないから（不要とお考えの方もいらっしゃいますが）そういうことでなく、遺言には２つほど意味があるんです。ひとつは皆さんもご存じのように、自分の財産を誰に分けてあげるかということをしたためて、それを亡くなった後に見てもらい、分けてもらうのが第一の目的です。

そして今からお話をする第二の目的はあまり言われることがないんですが、普段、私が思っていることをお話したいと思います

実は私、この前自分自身の遺言を書いたんです。これはまだ完成はしていないのですが、そのときにまず自分の人生を振り返ったわけです。生まれて小学、中学、そして大学に入って社会人になって・・・。その都度、その都度、あの人にお世話になったな、と思い浮かぶわけですよ。そして今の自分がある、そして司法書士をやっていられる、という風に自分の人生を振り返られるチャンスなんですよね。

遺言って財産以外のことを書いてもいいんです。（やり方はまた別の機会にお話をさせていただくとして）そうやって書いていただいたほうが、亡くなったあとに相続人、例えば奥さんや子供さんたちに読んでもらえば、「ああ、お父さんはこういう人生を歩んできたんだ」ということで理解もしてもらえます。（以降のお話は再生プレイヤーでお聴きください　※続きは4:20ぐらいから）

※音源はApple、Spotify、Amazon等の各Podcastでも配信しています。
※番組の概要や最新の放送につきましてはトップページをご覧ください。

後半のお話遺言を書きたいと思ったらまず司法書士にご相談を

ー遺言を書こうと思ったときにはいったいどこから着手を？

齋藤　実際にご相談はよくあります。色々な遺言の残し方がありますが、まずは私共、司法書士などの専門職にご相談いただきたいと思います。

思っている様々なこと・・・例えば前半私がお話をしたようなことも含めて（色々なことを書いていいんですよ、とアドバイスする人もあまりいないと思いますけど（笑））色々なことをおっしゃっていただいて司法書士が文案をまとめます。（私の場合ですが）

もちろん先ほど（前半）のご自身の人生の振り返りのような事柄はご自身で書いていただくことになりますが、そこではなく法的な効力を有する財産のところは「こういう風にしたいんだよ」と言っていただければ、亡くなった後に実行できるような文の作り方というのがあるものですから、ぜひご相談いただきたいんです。

ー最初からすぐ作成するのではなく、まず司法書士の皆さんに相談をすればいいわけですね。

齋藤　はい、そうしていただくと「思い」というものを残せるかな、と思っています。

ーその場合の相談は無料なのですか？

齋藤　それは各司法書士にもよりますし（どういった方法で遺言を残していくかによっても異なりますが）、私の場合ですと相談は無料です。正式に作成するとなったあたりで費用として頂戴させていただきます。

ーそこまでいかないと金額は特定できないものですか？

齋藤　いったんまずご相談を受けますよね。そしてどういった方法で遺言を残すのかということですが、いくつかあります。オーソドックスなのはまず公正証書で遺言を残す方法です。これは私の場合はまずそういうったところで文案をおつくりして公証人につなげるわけですね。公証人は公証人の書き方で私のつくった文案を基に公正証書をつくってくれます。（以降のお話は再生プレイヤーでお聴きください　※後半は10:30から。上記の続きは14:18ぐらいから）